赤黄色のバウムクーヘン

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いつかの12月24日、フジファブリックの志村正彦さんを追い求めて富士吉田市に行った話

いつかの12月24日、フジファブリック志村正彦さんを追い求めて富士吉田市に行った話

 

世間一般でいう12月24日といえば「クリスマスイブ」だろう。

 

しかし、自分の中では、2009年12月24日を境に、全く違う日にしか映っていない。

 

 

12月24日はフジファブリック志村正彦さんの「命日」である。

 

そのため、この日はクリスマスソングは一切聞かず、フジファブリックの曲ばかり聴くという日々を何年も続けている。

 

ただ、記事を書くにあたり、「命日」ということに焦点を当てて進めていくというのは悲しいものがある。

そこで、2014年12月24日、初めて志村さんの故郷、富士吉田市に行った記録を思い出す限りで書いてみたい。

 


2014年12月24日 確か快晴。

割と朝早くから新宿から高速バスに乗り、富士吉田市河口湖駅まで向かった。

みんな富士山や富士急ハイランド目当てな様子だった。

 

河口湖駅からどう行ったら良いかも分からず、とりあえず富士山駅を経由して

月江寺駅まで向かった。

確かこの駅にこれが置いてあった。

下吉田てくてくMAP〜志村正彦編〜

このMAPを手に入れてからは、MAPの箇所を巡ったと記憶している。

右上の方にあるのが「月江寺駅」だが、近くには富士吉田市民会館-富士五湖文化センターがあり、ここは2008年の感動的な凱旋ライブが行われた会場だったりする。

そんな場所とか地図を片手にテクテクと一人巡った。

市内では何人かフジファブリックのファンの方々とすれ違った気がする。

 

市内は静かで穏やか。道ゆく人が挨拶を交わしてくれるのは都会では感じにくい一幕。

 

とある道でおじ様に「君はフジファブリックのファンの方?」と声をかけられたため、

「あ、そうです!」と返したところ、「そこのお店の跡地あるだろ?そこは正彦くんの昔の実家だよ」なんて教えてくれたりした。

あの方は志村さんのことを昔から知っている方だったのだろう。そんな出会いがあったりした。

 

また、一ファンながら恐れ多くも、志村家の墓参りにも行かせていただいた。

事前に、ファンからのお供物が多くてすぐに分かると聞いていたが、

実際に行ってみると、本当に多くのコーラで埋め尽くされており直ぐに分かる状態だった。

 

初めは自分もコーラを持って行こうと思ったが、考えに考えた末、志村さんの大好きだった

アメリカンスピリット メンソールライト9mg」を持っていくこととした。

自分が供えた時には他にも何箱か添えられていた。

手を合わせながら、フジファブリックがいかに好きかを念じ続けた。

 

ちなみにお供物用のタバコを買ったついでに、好きだったタバコの味はどんなものなのかと試しに吸ってみた。

咽せた。

後から思えば、非喫煙者がいきなりタール9mgは重すぎる。

ただこの日から段々と喫煙者となってしまったのは余談である。

「好きなアーティストに憧れて同じ銘柄を吸う」というやつを実行してしまった。

 

また、言うことでもないなと思い、ほとんど誰にも話したことがなかったが、

大学生の頃、軽音サークルにてフジファブリックの曲をコピーする際には、

ライブ前かライブ後のどちらかに必ずお墓参りに行った。

毎度報告にくるこいつは何なんだと空から見られていたら申し訳ない気持ちでいっぱいだが、

ただただ伝えに行きたかった。その一心だった。

 

2014年12月24日から年々行く度に、アメリカンスピリットのお供物が減っていったのは時代の流れだったのだろうか。志村さん本当に好きだったと聞くから、自分はコーラよりもタバコを供え続けた。

 

その後お昼ご飯はここに行った。

吉田うどんのお店

吉田うどんは太麺でコシが強く、食べ応えがある。大好きな麺類の一つ。定期的に食べたくなる。

 

そしてこの「しんたく」さんの近くにある新倉富士浅間神社へ。

 

この場所はフジファブリックの「浮雲」という曲に出てくる「いつもの丘」である。

 

野球少年が足腰を鍛えていたのが印象的だった

この果てしない階段を登っていくと見える景色が

忠霊塔と富士山

この絶景である。

写真からでも富士山の雄大さを感じるが、現地では比にならないくらい大きい。

 

2014年時点では今ほど有名な場所ではなかったと思う。

どうやら、この後外国人向けのガイドブックに載ったらしく、年々行くたびに外国人旅行客が増えたため、この上記の写真みたいに誰も映っていないものは撮りにくいかもしれない。

 

この場所がとにかく素晴らしく、陽が落ちるまで滞在した。

忠霊塔と富士山2

ここで、この時期限定での防災チャイム(フジファブリックの「茜色の夕日」)を聴いた。

この日集まったフジファブリックファンの人たちも、この町のどこかで聞いていたのだろう。

 

その後は富士急ハイランド横の温泉施設にて温泉を少し堪能し、高速バスにて帰宅。

 

 

この町が気に入りすぎて、親友に紹介したり、一人でフラッと行ったりと、

人生で複数回訪れている。

 

ぜひ一度富士急ハイランドに行く目的以外にも、富士吉田市を訪れてみてほしい。

特に新倉富士浅間神社は一度は行ってみる価値があると自信を持って言える。

 

外国人観光客の間で有名になろうが、自分はこの場所を知ることがなかったと思う。

富士急ハイランドのある所という認識で終わっていたはず。

富士吉田市という発見をくれたという意味でも志村さんには感謝している。

 

 

最近は行けていないため、そろそろまたフラッと行きたい。富士山が色々な思いをきっと受け止めてくれる。

 

 

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