赤黄色のバウムクーヘン

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フジファブリックと私

フジファブリックと私

10周年日本武道館

 

「好きな音楽はなに?」

 

この質問は誰もが一度はされたことがあると思う。

 

私がこの質問をされた時に毎回言うのが「フジファブリック」である。

 

このバンドと出会ってから今日に至るまで、世界で一番好きなバンドだと断言できてしまう。

 

そんなフジファブリックとの出会いについての記事。

 

そもそもフジファブリックとは

2000年結成。2004年メジャーデビュー。
今このバンドで一番有名な曲が「若者のすべて」。
月9ドラマやCMソングとして起用され、Bank Band槇原敬之さん等数多くのアーティストにカバーされた名曲。

フジファブリックを知らないという人にも、この曲を聴いてもらうと「知ってる!」となることが昔よりも増えたと実感する。

 

フジファブリックとの出会い

フジファブリックとの出会いは2009年まで遡る。
 
当時高校2年生(16歳)だった私は、部活をサボってはライブハウスに行く日々を過ごしていた。
 
その頃は「tacica」というバンドが好きで、東京のライブには必ず行くような熱の入れようだった。
 
その「tacica」が2009年12月13日にZepp Tokyoにて主催した'09三大博物館』というイベントの対バンにフジファブリックTRICERATOPSがいた。
 

 
フジファブリックに関する知識といえば、
この年のWBCの中継テーマソングとして「Sugar!!」という曲が使われており、どこかでなんとなく聴いていたレベル。

 

どんな演奏をするバンドなんだろうかとワクワクしていたが、

そんな私の期待値を、ライブ開始から軽く上回ってきたのがこのバンドだった。

 

スモークがステージいっぱいに焚かれ、そこを赤く照明を照らした演出があり、

ステージの中央からギターを掻き鳴らすボーカルギターの志村正彦さんが登場。

この登場に勝るカッコいいものは、自分の記憶には未だにない。

 

そこから1曲目に演奏されたのは「銀河」という曲。

イントロからテンションが爆上がり。

今思えばこの瞬間からフジファブリックの大ファンになっており、自分の価値観が大きく塗り変わった瞬間だった。

特に志村正彦さんは、この瞬間から自分のロックスターになっていた。

Setlist
01. 銀河
02. Merry-Go-Round
03. Surfer King
04. マリアとアマゾネス
05. 地平線を越えて
06. Sugar!!
07. TEENAGER

 

3曲目のSurfer Kingはとにかく変な曲だし、マリアとアマゾネスではリードギター山内総一郎さんがダブルネックのSGを使っていたり。

Sufer Kingは訳も分からず飛び跳ねてたけど、とても楽しかった記憶がある。

そういえば、最近は見なくなったスケルトンボディーのストラトキャスターも使っていたような?

初めての体験ばかりで、とにかく強烈に印象が残ったバンドだった。

 

 

この日は「tacica」目当てでライブに行ったのは間違いない。

しかし、終演後に一緒に行った親友と

フジファブリックめちゃくちゃカッコよくなかった!?」

「このバンドをまた今月もう一度見れるぞ!俺ら運いいな!」

なんて会話をしながら帰宅の途についたことを鮮明に覚えている。

 

(ちなみに、また今月もう一度見れるというのは、

この月末のCOUNTDOWN JAPANCDJ)0910 3日目(2019/12/30)のEARTH STAGEトップバッターがフジファブリックで、この日のチケットを所持していたため。)

 

tacicaTRICERATOPSも間違いなく良いライブをしていた。ただ申し訳ないことに、フジファブリックの話ばかり。

 

あまりにも衝撃的だった。

 

早くもまたこのバンドのライブが見れるなんて嬉しすぎる。早く色々な曲を聴いておこう。

なんて、当時お金なんて全然持っておらずCDを買い揃えるのは厳しかったので、CDレンタルショップに行ったり。

 

とにかく月末のCDJが楽しみになっていた。

 

しかし…そのライブを見ることは叶わず。

 

突然の悲報

2009年12月24日、志村正彦さんが死去。
正式な発表は翌日だったため、クリスマスの日に知ることとなった。
 
ファン歴わずか13日にして、志村さんがいるライブを再度見ることが叶わなくなった。
 
存在を知ったばかりだったが、もうライブが見れないのかという気持ちや、
つい先日までステージ上で輝いて見えた自分のロックスターがこの世を去ったこと、直前に見た人が亡くなったという衝撃に耐えきれず、とても泣いたことを覚えている。
 
この時ばかりはネットニュースに対する2ちゃんねる等のコメントで
志村正彦って誰?志村けん?www」みたいなノリが乱立していたことに嫌悪したし、非常に悔しかった。
 

COUNTDOWN JAPAN0910

フジファブリックCDJの出演をキャンセル。
出演はキャンセルだったが、ステージには多くのお客さんが集まっていた。
セッティングも普段通り行われていた。

ギターに志村さんのハットが掛けられた瞬間、場内が一層悲しみに包まれたのを覚えている。胸がギュッとなった。
 
最初の渋谷陽一さんの挨拶の後に、過去の出演映像が流れつつ、その日予定していたセットリスト順に音源が流れた。
Setlist
1.銀河
2.Merry -Go-Round
3.Surfer King
4.ダンス2000
5.地平線を越えて
6.TEENAGER
7.星降るようになったら
8.Sugar!!
 
銀河から始まり、どの曲もみんなで大合唱。
終始志村さんに対するメッセージや「ありがとう」と言う言葉がステージ上に向けられていた。たくさんの拍手が会場を包んでいた。
 

志村會

2010年1月21日に開催された、志村正彦さん追悼式「志村會」にも参加している。

学校帰り制服姿で、フジファブリックが好きな学校の友人何人かと、花束片手に向かった。

哀しいイベントではあるが、参加できてよかったと思う。

 

おわりに

想定していた以上に長い文章が出来上がってしまったため、ここで区切りたいと思う。
 
このあとはフジフジ富士Q参加を諦めた話、2011年に3人体制で復帰→Zepp Tokyo参加の話、志村さんの地元の富士吉田市へ行った話とか書こうと思ったが、また別の機会に書いてみたい。
 
あとはフジファブリックの曲ごとの思いも言語化してみたい。特に「茜色の夕日」と「手紙」。
 
今のフジファブリックも当然好きだが、志村さんがいた頃のフジファブリックの曲をぜひ一人でも多くの人に聴いてほしいと切に願う。
 
最後にメロディーと歌詞が素敵な2曲を載せて終わります。

赤黄色の金木犀は、聴いてると情景が浮かんでくるし、金木犀の香りがする気がする。日本語って素敵だと思える一曲。

バウムクーヘンは「なんで自分のことがここまでわかるの?」って思ってしまうくらい歌詞が刺さった一曲。

 

頭に情景が浮かぶ曲って素晴らしい。


 

 

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