Positive Grid Spark MINI 使用してみた感想【レビュー】
ギター歴10年と少し、集合住宅に住んでいる自分が数ヶ月前に自宅に向かい入れたのが
小型サイズのアンプが『Positive Grid Saprk MINI』だった。
使って時間が経った今、購入前に考えたことから実際の使用感まで記載してみたいと思う。
良かった点
①小型アンプとは思えない高音質
まず何よりも音が良い!
とはいえ、今の時代は音が良い機器というのは最低条件になっているかもしれないが、
このSpark MINIは本体サイズがとにかく小さい。146.5×123×165mmしかない。
それほどまでに小さいのに音が良い。この事実にとにかくびっくりした。
特に驚愕だったが低音の迫力。
自分のミニサイズのアンプのイメージといえば音がショボいの一言に尽きる。
ベース音や歪みの音はスカスカ且つ潰れたりするため弾いていても楽しくなく、
別にエフェクターを使用したりして誤魔化しながら練習していた。
それがこのサイズの小ささからは想像つかないような音が鳴るのだから、ギターを弾いてて楽しくないわけがない。
どうやら本体の底面に備わっているラジエーターが良い影響を与えているらしい。
音量が小さめでも音が潰れたりすることはないため、会話ボリュームくらいの音で演奏しても満足できる音色で練習ができる。
そのため集合住宅でも問題がない!(最重要)
自分は買う前に近所迷惑にならないかということが特に気になり、長らく買うか迷っていたが、
買って数ヶ月、今のところ一度もトラブルは発生していない。
自宅は鉄骨のため、これが木造とかだとまた違うかもしれないが、洗濯機の動作音よりは確実に小さい音や振動で弾いても満足できる音を鳴らせるはず。
一方小型ながらも10Wのアンプなため、近所迷惑レベルの大音量で演奏することも可能。
②充電式バッテリー内臓による持ち運びのしやすさ
持ち運びのしやすさと言うと、先にも述べた本体サイズの小ささも影響するが、
何よりも充電バッテリーが内蔵されていることが便利だった。
コンセントに挿さなければならないと使用場所に制限が発生するが、Spark MINIはどこでも使用可能。
自宅のリビング、机の上、はたまた友人宅へ持参などなど。
USB Type-Cで充電できるという点も扱いしやすくて良い。
③様々な音が試せる
アプリ上でノイズゲート→コンプ/ワウ→ブースター→アンプ→空間系→ディレイ→リバーブという順番で音作りをすることができる。
音の種類だが、アンプだけで33種類(ベースとアコースティック込)、その他エフェクトが43種類と豊富に用意されている。色々と試すことができる。
ただ、これだけ選択肢があると、良い音を作るのも知識がないと難しいのでは・・・と思うところだが、なんとユーザーが作った音をアプリ上から簡単にダウンロードして使用することができるToneCloudというものがある。
一番人気のMetallicaのサウンドには感動した。机の上に置けるサイズの個体から鳴らされる歪みではない。あの曲のリフを弾いただけでニヤニヤしてしまった。
しかもよく見ると、あのザックワイルドの作成したプリセットが5種類追加されていることに気がついた。この記事作成時点では試せていないため、近々家で弾き鳴らしてみたいと思う。
これが無料で使えるというのが信じられない。
④セッションが楽しい
このアンプには簡単にジャムセッションが楽しめる機能が用意されている。
例えば「Quick Jam」。
これはPop,Rock,Funk,Bluesのジャンルの中から選択すると、そこから好きな伴奏パターンを選べば直ぐにセッションができてしまうというもの。
更に『Smart Jam』という機能も用意されている。
4人のドラマーから一人選択し、BPMを決め、その後自分が好きなコード進行を鳴らすと、アプリ側でバッキングトラックを複数種類作成してくれるというものである。
自分はセッションごっこをして楽しんでいるが、作曲にも使えそうだと感じた。
他にもYoutube動画もアプリ経由で開けるため、ネット上に無数にあるバッキングトラックをアンプから鳴らすことが可能。
まさに至れり尽くせりである。
気になった点
①アプリ上でしか音作りができない
本体にはプリセットが4つ(登録した音を登録しておける)とギター、接続した機器の音量を変えるノブのみとシンプルな作りになっている。
音を調整しようと頻繁にアプリを操作している場合には問題ないのだが、一定時間経った後に操作しようとすると接続が切れていることがある。
このBluetoothの問題は自分の危機の問題かもしれないが、その点が若干煩わしい。
また今の時代の流れと言えるかもしれないが、電子機器の操作に多少慣れていないと難しいと感じる方もいるかもしれない。
ただ、アプリ自体は操作しやすく、少しの音の調整もやりやすかった点はGOOD!
②価格が高め
このSpark MINIは盛り沢山の多機能アンプのため、自分は満足している。
しかし自宅用練習アンプとなると安い物で1万円前後からあるため、税込33,000円という価格を高いと思う人はいるかもしれないとは思った。
価格が安い対象だとこの辺だろうか。
Spark MINIと購入を迷ったアンプ
YAMAHA THR10Ⅱ
初めはこちらを購入するつもりで何度も楽器屋へ足を運び試奏した。
机にも置けるサイズながら、温かみのあるサウンドが鳴らせる点が良く、特にクリーンな音に関しては好みだったため永遠に弾いていたいと思った。
価格が35,200円と値段が近しいところも悩ましい。
ただ、Spark MINIの方が本体サイズが小さくバッテリー駆動が可能なこと(THRⅡの上位機種はバッテリー駆動)、またToneCloudで世界中のユーザーが作った音やSmat Jam機能を日常的に使いたいと思い、Spark MINIを選択した。
音に関しては人それぞれ好みがあると思うため、可能な限り試奏してみることをお勧めする。
終わりに
まとめ
良かった点
①小型アンプとは思えない高音質
集合住宅でも問題ない音量で良い音が鳴らせる!
②充電式内蔵バッテリー内臓による持ち運びのしやすさ
場所を選ばない!
③様々な音が試せる
ザックワイルド作成の音すらも簡単に試せる!
④セッションが楽しい
一人遊びが加速!
気になった点
①アプリ上でしか音が作れない
手軽で便利ではありますが。
②価格が高め
3万越えのアンプをどう捉えるか。
個人的には買ってよかったと大満足!エレキギターの練習も捗っている。
価格が安いアンプも多くあるが、音が満足できないと練習から遠ざかってしまうと考えられるため、良い音かつ高機能で練習したいという方には是非おすすめしたい。
自分が購入した後に更に小さなSpark GOも発売。
より持ち運びを重視するならば選択肢として有りなのではないかと思った。