赤黄色のバウムクーヘン

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アルバム紹介『Ninth Peel』UNISON SQUARE GARDEN

アルバム紹介『Ninth Peel』UNISON SQUARE GARDEN

 

 

2023年4月12日リリースの9枚目のアルバム『Ninth Peel』

 

UNISON SQUARE GARDENは初めて知ったのが1stアルバムの『UNISON SQUARE GARDEN』が発売された頃のため、

もう10年以上、アルバムも9枚目に突入かと思うと感慨深い。

 

ちなみに今回のアルバムは

https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/124210/2

祝アルバムオリコンチャート1位&ビルボードジャパン1位!

このサブスク全盛期に初週2万枚以上売り上げているのは凄いのではないだろうか。

 

 

それにしても正直アルバムで1位を獲ったのが初めてとは意外。

てっきり『シュガーソングとビターステップ』が収録されている『Dr.Izzy』で獲っていると思っていた。思い込みって怖い。

 

 

ニゾンは自分が知っている3ピースバンドの中でトップクラスの演奏力を持っていると思っているため、新譜が出るたびにどんなエグいフレーズが出てくるのかという観点でも楽しみにしている。

 

発売されてから、何度か通しで聴いて楽しんだため、このタイミングで感想を書いてみたいと思う。

 

 


1.スペースシャトル・ララバイ

1曲目からエンジン全開で開幕にふさわしいと思いつつ、

一方でいきなりクライマックスか?と感じさせる怒涛の曲展開。

全部で3:46と短いわけでもないのに、一瞬で終わるくらいに駆け抜けていく。

この爽快感こそユニゾンの曲!と自分が求めているものなのかもしれない。

 

かなり印象に残った1曲。これはライブで盛り上がること間違いなし。


2.恋する惑星

恋する惑星

恋する惑星

  • provided courtesy of iTunes

1曲目とは全然違う曲調の2曲目。

こういうポップなパーティーチューン得意よねユニゾン

 

MV見ながら聴いた方がイメージ掴みやすくて良い。

 

初めて聴いた時よりも、繰り返し聴いていくうちにメロディーが頭に残り、離れなくなり…

これぞスルメ曲。


3.ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ

攻撃的なギターリフから始まり、目まぐるしいアルバム展開だなと考えながら聴いていたら、

サビがポップな感じで感情が追いつかない。

中途半端になりそうなもんだが、ロックとポップのバランスが良いと思った1曲。


4.カオスが極まる

カオスが極まる

カオスが極まる

  • provided courtesy of iTunes

TVアニメ「ブルーロック」1クール目オープニング主題歌。

斎藤さん、このフレーズをギター弾きながら歌いこなしてるの凄すぎだろ曲がまた誕生。

田淵さんのベースも冒頭から効いていてかっこいいため、良いイヤホンで聴きたいところ。

鈴木さんのドラムは全編通して難しいことをサラッと魅せてる。この曲エグい。

 

田淵さんが書いてる歌詞も「ブルーロック」を読んでいたら分かる「邪魔だ、すっこんでろ」とか

おお!と思う箇所が散りばめられていてタイアップ曲として良いし、何よりもサビの盛り上げ方が流石の一言。

 

MVもシンプルだからこそかっこいい。

 

本人解説をYoutubeで見れてしまうのは贅沢の極み。

ドラムは詳しくないが、解説動画を見て思う、やはりこの曲のドラムエグい。

テンポを落としてゆっくり始める→できる→楽しい→続けられる というとても良い言葉がトッププロから語られてるのが良い。


5.City peel

City peel

City peel

  • provided courtesy of iTunes

4曲目で体温が急上昇した後に、落ち着いた1曲。

この曲のPeelという単語が気に入りアルバムのタイトルにも入ったとか。

ロックで激しい曲も好物だが、この曲のようなスローテンポなものも良い。

こういう曲調には日本語詞は当てはめづらそうと個人的に思うが、綺麗にハマっている。


6.Nihil Pip Viper

Nihil Pip Viper

Nihil Pip Viper

  • provided courtesy of iTunes

nihil:<ラテン語>無

Pip:<果実の>小さな種、素晴らしい人

viper:毒ヘビ、マムシ、危険人物

 

タイトルを見た時に言葉の意味がわからないものがあったため辞書を引いてみた。

歌詞の中にも難しいと思ってしまう言葉がちらほら。

 

ロック調な曲に、詰まるところ攻撃的な歌詞、かっこいい。

 


7.Numbness like a ginger

Numbness like a ginger

Numbness like a ginger

  • provided courtesy of iTunes

numbness:(名)<医>無感覚

 

年々シンプルでストレートなものが好まれる世の中になっているように思う。

音楽然り、小説然り、映画然り。

 

一方、それでもこの曲に救われる人がいると思いたい。

 

ジャズ調の曲も自分たち色に染め上げていて素敵。


8.もう君に会えない

もう君に会えない

もう君に会えない

  • provided courtesy of iTunes

「君」に宛てた曲を書いたのは初めてか。

切ない。ただただ切ない。

 

思い出すのは壮大な映画のような一幕ではなくて、

何気ない日々の一コマだったりする。

 

この曲はDRIP TOKYOのライブ映像が良かった。

 


9.アンチ・トレンディ・クラブ

右に倣え、自分の意思とは関係なく、皆と同じ方向を向いていれば安心。

空気を読めば万事問題なし。異を唱えるなんて以ての外。

 

そんな人生何が面白いのだろうか。

 

この曲で歌われていることはよく田淵さんが語っていることが詰まっている気がした。

 

他の誰がとか関係なく、自分が好きだというものや譲れない信念とかは守り続けたい。

 

雄々しく、ユーモアに曲を仕上げていて良い。

 


10.kaleido proud fiesta

kaleido proud fiesta

kaleido proud fiesta

  • provided courtesy of iTunes

大正義『kaleido proud fiesta』。アニメ「TIGER & BUNNY2」オープニングテーマ。

 

数々のアニメタイアップを担当してきたユニゾンは、アニメに映えるキャッチーなメロディーを作り出すのが群を抜いている。

もうイントロ開始から耳に残り離れない。

グッドなメロディーで躍動感のあるサビの曲を嫌う理由は一切ない。

 

ストリングスの音も映えていて聞き応えがある。これまでの曲たちで見られなかった演出のため、新境地といえそう。

 

タニバニの主題歌になった曲って『オリオンをなぞる』『リニアブルーを聴きながら』『harmonized finale』のどれも素晴らしく大好きな曲だが、新たに大好きな曲として加わった。タイバニの主題歌強すぎる。

 

この曲は2022年4月13日にシングルが出てるため、もう1年以上経っているとか。

音源やライブでここまで変わらずに聴くのを楽しめた1曲。

 

それにしてもこの曲(他の曲もそうだが)どこで息継ぎするんだろう笑

 

MVはこれまでのシングル曲のMVを連想させるシーンが色々と入っているらしい。

コメントを見るまで全然気が付かなかった。


11.フレーズボトル・バイバイ

1曲目の『スペースシャトル・ララバイ』でいきなりクライマックスかと思ったが、

この曲を聴いたら、クライマックスはこの曲しか考えられなくなった。

 

なんだかユニゾンのライブのクライマックスを連想させるような曲。

 

今回のオリコンチャートの結果を予見していたのではないかって歌詞が入っている気がするような、しないような。

この曲はライブのラストでド派手に聴きたい。銀テープがドーンと舞ったりする中で。

 


 

何度リピートしても飽きない、お気に入りの一枚が出てきたなという印象。

 

5月末に横浜「ぴあアリーナMM」で開催されるこのアルバムのツアーに参加予定のため、今から楽しみでならない。

 

ただ、どうやら今年の後半からツアー2周目が決まっていて、1回のライブでアルバムの曲を全てやらないとか。

 

まだ先の話だが、全曲ライブで聴いてみたいから2周目も行く選択肢しかない。