赤黄色のバウムクーヘン

音楽を中心に、誰かと何かを共有したいブログ

BUMP OF CHICKENをライブハウスで見てしまったという話

BUMP OF CHICKENをライブハウスで見てしまったという話

撮影・ネット投稿OKだなんてありがたし

2022.12.13(火)Zepp Haneda

ライブハウスツア-2022「Silver Jubilee」TOUR FINAL

 

奇跡的にチケットが当選したため参加!

ライブを見た結果、書きたくなったため感想を記したいと思う。

 

演奏も素晴らしかったが、今回のライブもボーカルギターの藤原基央さん(以下藤くん)のMCがとても良かった…。

 

セットリスト

1.アカシア
2.K
3.天体観測
4.なないろ
5.R.I.P
6.Flare
7.66号線
8.クロノスタシス
9.透明飛行船
10.SOUVENIR
11.花の名
12.アルエ
13.GO
14.Ray
[Encore 1]
15.Merry Christmas
16.ガラスのブルース
[Encore 2]
17.ギルド
18.ダイヤモンド

 

曲の感想

いくつかピックアップして書きたいと思う。

 

6.Flare

今年の7月に幕張メッセで開催されたライブも見に行っているが、その際には聴けなかった曲。公開時からかなり気に入っており、今回遂に聴くことができてよかった。4人でのコーラスは圧巻だった。

 

9.透明飛行船

え、かなり珍しい曲やるな!とイントロから高まった。

このツアー以外だと披露されたのが2012年の「GOOD GLIDER TOUR」らしい。そのツアーは行ってないので、そりゃ聞いたことないなと。

 

11.花の名

普段BUMP OF CHICKENをライブで観れるとしたら、どデカいアリーナ・スタジアムか野外ステージだったため、ライブハウスで聴く迫力が凄かった。特に藤くんの声を堪能するという意味で、「花の名」のようなバラード曲が堪らない。歌詞も一部変えてきており、「あなたとだけ作れた今日がある」と歌っていた。そりゃ観客うっとりしますよって。

 

12.アルエ

このライブの中で一番びっくりした曲。

イントロが流れた瞬間「うえっ」って嗚咽が出た気がする。

好きすぎて毎回カラオケで歌う一曲。何なら先週の土曜日に行ったカラオケでも歌った。

最早この曲は演奏されると期待もしていないくらい、まあやらないだろうくらいのテンションで毎度バンプのライブに行っているが故の嗚咽だったと思う。

「We can get all,We can love all」って歌ってくれてたな。最高。

 

15.Merry Christmas

いやー、遂に聴けた。高校生の頃から好きなこの曲。何回MV観たことか。やっとだよ。

12月頃にライブを見れないと聴けないという噂。

過去の演奏ライブを調べたところ、どうやら間違いなさそう。

ちょっと条件厳しすぎませんか?笑

 

BUMP OF CHICKEN!だと感じるサウンドの中に、クリスマスらしさも併せて匂わせるという素晴らしいバランスの曲だと思っている。

生演奏で堪能できて幸せだった。

 

藤くんのMC

 演奏は勿論楽しみにしながらライブに行くのだが、それと同じくらい楽しみにしているのが、ライブ最後に話す藤くんのMCである。

 

 本題に入る前に、、、今回のライブのMCでは「体調大丈夫?」と観客を気遣うことが多かった。どのライブでも気遣うことが多いと思うが、今回は特にそう感じた。

 実際、マスクした状態でライブを見るのはしんどい。慣れた人なら何とでもなるが、普段はライブハウスに来ないという客層もきっといたはず。

実際この日も自分の近くで介抱されながら外に出ていく人がいたくらい。

そんな状況下でライブを見にきている観客に対しての感謝の気持ちが、その姿勢から感じて良かった。

 

 また、今年の夏のROCK IN JAPAN FESTIVAL時の藤くんのMCでもあったが、「ルールを守ってくれてありがとう」「ライブを守ってくれてありがとう」と言っていた。

最近では観客側も声出しをするライブが増えてきた。それでも世間の風当たりはまだ強いように感じる。

演者側が声出しを煽ろうものなら批判が出る。BUMP OF CHICKENクラスの演者が言おうものなら余計に・・・。

 観客が声を出せるライブの方が演者側から見ても良いに決まっているだろう。でも藤くんはそうは言わない。「ルールを守ってくれてありがとう」と言う。かっこいいなと思う。

 

 前置きが長くなったが、そんな藤くんが、今回最後のMCでは、「愚痴りたいことがある」と話を始めた。

 


 

 藤原基央という人間は「誤解されるのが嫌いで、思った通りに伝わらないことにもどかしさを感じる」。25年(正確には26年)活動しているとモヤモヤすることがたくさんある。

 

これまであったもどかしさ…モヤモヤしたことの例としては

・メジャーデビューする→メジャーいっちゃうのか。変わっちゃうんですね。

・ワンピースの主題歌をやる→あー、タイアップですか。

・テレビに出る→テレビですか、変わっちゃったんですね と。

伝えたいことが伝わらないもどかしい感じがあった。

 

更にコロナ禍でライブができなくなるという初めてのことがあったが、その時も音楽をやめなかった。

曲も作り、配信ライブもした。紅白歌合戦にも出て、MVをYoutubeにアップしたりと本当にたくさんのことをやった。

その中でも伝えたいことが伝わらなかったり、違うように伝わったり、もどかしいこと、モヤモヤしたことはたくさんあった。

 

これまで話したモヤモヤは今でもそれはあったりするけど、でも、その一つでもやらなかったら、ここにいる誰か一人に会えなかったと思う。

だからこれまでやってきたことは何ひとつ間違ってなかったとそう思える。君たちのおかげでBUMP OF CHICKENの看板に誇りを持てる。本当にありがとう と。

 


確かにメジャーデビューすると変わるアーティストもいると思う。

関わる人が増えて、やりたいことだけをやり続けられるのも難しくなってくるのかと。

それでも、藤くんもMC内で言っていたが、「変わっちゃった」と言うには思考停止が過ぎるだろう。そもそも変わっていかなきゃ不自然だとも思うし。

 

ただ、このMCでもし最後に「今日のライブでモヤモヤが全て消えたよ」って言われていたら少し、いやかなりガッカリしただろう。「本当か?」って。そんな綺麗事なのかって。

でも藤くんは「モヤモヤは今もある」と明言していた。モヤモヤを抱えたまま、やってきたことは間違っていなかったと言い切った。

 

実際、間違ってなかったと自分自身が思った出来事として、

ライブ途中のMCでリードギター増川弘明さんからの「BUMP結成時点で生まれていなかった人」という質問に対し、半数くらいの観客が手を上げていた ということがある。

もしかしたらその挙手した観客の中には、「タイアップ曲」を聞いてファンになった人がいるかもしれないし、Mステを聞いてファンになった人かもしれない。そもそも、新たなファン層を取り込めていなかったらポケモンの主題歌は担当できないように思う。

結果で証明している。

 

だから「モヤモヤは今もあるが、やってきたことは間違っていなかった」という藤くんの言葉が自分の中に突き刺さった。

 

自分自身これまでの人生でモヤモヤ・・・というか悔しい出来事が数多くあり、絶望しすぎて頭がおかしくなりそうなこともあったが、それでも今こうしてライブを見に来ることができている、前を向けているのならば、あの出来事も無駄じゃなかったのではないかと改めて考えることができた。

 

綺麗事なだけならきっと刺さらない。だから藤くんの言葉は多くの人の胸を打つんだろう。かっこいいな藤くん。

 

 

そのあとは、おそらく予定外だったのだろう。他のメンバーが掃けた後だったが、藤くんが一人で「ギルド」を演奏し始め、途中から3人が合流するという流れだった。

これぞライブ。ライブに来たーという感じがした。だからライブに行くのを止められないんだな、きっと。

 

終わりに

普段「東京ドーム」とか「日産スタジアム」を埋めてしまうバンドが2・3,000人規模のライブハウスでライブをするという貴重な場面に立ち会う事ができた。

 

今後このような好機は2度と訪れないかもしれないと、全身全霊をかけて味わおうとしたが、完全に味わえたかどうか書いている今もわからないくらいフワフワしている。

今回のライブを見に来ることができて本当によかった。

 

来年の2月11日、BUMP OF CHICKENの結成記念日の日に開催される有明アリーナのライブのチケットも、運よく当選しているため、その日が今からもう待ち遠しい。

 

 

light-miscellaneous-notes.hatenadiary.com

 

light-miscellaneous-notes.hatenadiary.com